おすすめのクレジットカード&賢い使い方(上級編)

クレジットカードの利用状況は住宅ローンの審査に影響あり!その理由と対策を解説

クレジットカードの利用状況は住宅ローンの審査に影響あり!その理由と対策を解説

住宅ローンの審査で、他社でローンなど利用していないのに落ちてしまうケースがあります。その原因の1つとして、クレジットカードの利用状況が影響していることが挙げられます。これから、クレジットカードの利用状況が住宅ローンの審査に影響する理由と対策について詳しく解説していきます。住宅ローンを検討している人は是非参考にしてください。

この記事でわかること

・住宅ローンの審査の概要
・クレジットカードの利用状況は個人信用情報機関に登録されている
・住宅ローンの審査に影響を及ぼすケース

助さん
助さん
ご隠居!お城に納めている団子屋のご主人が住宅ローンを申し込んでいるみたいなのですが、クレジットカードが原因で審査落ちするって不安になっているのです。実際どうなのでしょうか?
黄門様
黄門様
おお!あの団子屋のご主人がマイホーム購入とは!儲かっておるんじゃのぅ。さて、住宅ローンとクレジットカードの関係は、確かお銀が詳しいはずじゃ。お銀や、教えてあげなさい。
お銀
お銀
畏まりました。ご隠居。

住宅ローンの審査では他の借り入れ状況が大きく影響する

住宅ローンの審査では、他の借り入れ状況を聞かれますが、それは他の借り入れを考慮した上で返済可能か判断するからです。具体的には、以下の公式で算出される年間返済負担率を判断基準としています。

年間返済負担率(%)=住宅ローンを含む全ての借り入れの年間返済額÷年収×100

例えば、年収300万円、住宅ローンの年間返済額が120万円、他の借り入れはない場合、年間返済負担率は120÷300×100=40%となります。そして、住宅ローンの審査では年間返済負担率が一定基準を下回っていることが条件であり、35年間固定金利であるフラット35の場合は、年収400万円未満の人は年間返済負担率の上限は30%、年収400万円以上の人は35%が上限となっています。つまり、他の借り入れの返済額が大きい場合、その分だけ住宅ローンの返済額は小さくなければ、年間返済負担率の範囲内におさまらないということになります。以上のように、住宅ローンの審査には、他の借り入れ状況が大きく影響しています。このように住宅ローンの審査に影響する他の借り入れは、カーローンやカードローンは当然のこと、分割払いとなっている携帯電話端末代金やクレジットカードのキャッシングやリボ払などが該当します。

助さん
助さん
住宅ローンの審査に、分割払いの携帯電話の端末代金まで影響するのですね。
お銀
お銀
そうですね。実際に住宅ローンを通すために、携帯電話端末代金の未払い分を一括支払いすることは少なくないですよ。因みにクレジットカードの一括払に関しては、年間返済負担率の計算には含まれません。

住宅ローンの審査で個人信用情報は必ずチェックされる

住宅ローンの申込書には、必ず他の借り入れを記入する欄がありますが、審査では記入内容に間違いがないかを含めてチェックしています。具体的には、記入内容と個人信用情報機関から取り寄せた内容に間違いがないかを照らし合わせます。もし違っている場合は、虚偽の申告をしたと判断し、マイナスに評価され、最悪の場合は審査落ちの可能性もあります。

個人信用情報機関と登録される情報

過剰な借り入れを防止するために、各金融機関は個人信用情報機関に加盟し、相互の利用状況をチェックできるようにしています。個人信用情報機関は(株)シー・アイ・シー、(株)日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センターの3つがあり、それぞれ特徴があります。

(株)シー・アイ・シー

会社概要 昭和59年にクレジット会社の共同出資により設立。
主な加盟先 クレジット会社、信販会社、リース会社、保証会社、消費者金融、携帯電話会社、不動産会社、百貨店、銀行

概要 主な情報項目 保有期間
申込情報(クレジットやローンの新規申込における支払能力を調査するため、加盟会員が照会した事実を表す情報 本人を識別する情報(氏名、生年月日、郵便番号、電話番頭等)

お申込み内容に関する情報(照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等) 照会日より6ヵ月
クレジット情報(加盟会員と提携した契約の内容や支払状況を表す情報) 本人を識別する情報(氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号、公的資料番号等)

ご契約内容に関する情報(契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額(極度額)、契約終了予定日、登録会社名等)

支払状況に関する情報(報告日、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動情報(延滞、保証履行、破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等) 契約期間中及び契約終了後5年以内
クレジットやローンの利用途上における支払能力を調査するなどのため、加盟会員が照会した事実を表す情報 本人を識別する情報(氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等)

利用した事実に関する情報(利用日、利用目的、利用会社等) 利用日より6カ月間

(株)日本信用情報機構(JICC)

会社概要 昭和61年設立。平成18年より貸金業法に定められている「指定信用情報機関」に指定されている。
主な加盟先 消費者金融、銀行、保証会社、信販会社、クレジット会社

概要 内容 登録機関
本人の特定するための情報 氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先、勤務先電話番号、運転免許証等の記号番号等 契約内容に関する情報等が登録されている期間
契約内容に関する情報 登録会員名、契約の種類、契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、保障額等 契約日2019年9月30日以前
契約継続中及び完済日から5年を超えない期間 契約日2019年10月1日以降
契約継続中及び契約終了後5年以内
返済状況に関する情報 入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等 契約日2019年9月30日以前
契約継続中及び完済日から5年を超えない期間(ただし、延滞情報については延滞継続中、延滞解消の事実に係る情報ついては当該事実の発生日から1年を超えない期間) 契約日2019年10月1日以降
契約継続中及び契約終了後5年以内
取引事実に関する情報 債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等 契約日2019年9月30日以前
契約継続中及び完済日から5年を超えない期間(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については発生日から1年を超えない期間) 契約日2019年10月1日以降
契約継続中及び契約終了後5年以内(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については発生日から1年以内)
申込みに関する情報 本人を特定する情報(氏名、生年月日、電話番号、運転免許証等の記号番号等)、並びに申込日及び申込商品種別等 照会日から6ヵ月以内

全国銀行個人信用情報センター

会社概要 全国銀行協会が運営。昭和48年より各銀行協会に設置され、昭和61年に統合。全国銀行個人信用情報センターが設置された。
主な加盟先 メガバンク、地方銀行、ネット銀行、海外の銀行等

登録情報 登録機関
取引情報
ローンやクレジットカード等の契約内容とその返済状況(入金の有無、延滞、代位弁済、強制回収手続等の事実を含む。)の履歴 契約期間中及び契約終了日(完済されていない場合は完済日)から5年を超えない期間
照会記録情報
会員がセンターを利用した日、ローンやクレジットカード等の申込み・契約の内容等 当該利用日から、本人開示の対象は1年を超えない期間、会員への提供を6ヵ月を超えない期間
不渡情報
手形交換所の第1回目不渡、取引停止処分 第1回目不渡は当該発生日から6ヵ月を超えない期間
取引停止処分は当該発生日から5年を超えない期間
官報情報
官報に公告された破産・民事再生開始決定等
※免責決定等の情報は登録されません。 当該決定日から10年を超えない期間

助さん
助さん
CICはクレジットカード会社が多く加盟している個人信用情報機関なんですね。
お銀
お銀
そうですね。クレジットカードにはキャッシング機能が付いていることもありますので、CICだけでなくJICCにも加盟していることが多いですね。

個人信用情報は隠してもバレるため、正直に申告を

各金融機関は、1つないし複数の個人信用情報機関に加盟しています。利用しているクレジットカード会社と同じ個人信用情報機関に加盟している住宅ローンに申込んだ場合、クレジットカードの情報は全て把握されます。従って、隠しても確実にバレてしまいますから、正直に申告しましょう。また、利用しているクレジットカード会社と申し込む住宅ローンの加盟している個人信用情報機関が違った場合でも、個人信用情報機関は情報を共有していますからバレることが殆どです。個人信用情報機関の情報共有ネットワークは、「CRIN」と「FINE」があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

CRIN FINE
概要 3つの個人信用情報機関の自主的な情報交流ネットワーク CICとJICCの貸金業法に基づく情報交流ネットワーク
共有されている情報 61日以上または3か月以上の長期延滞(異動情報)
本人申告情報 本人特定情報
契約情報
申込情報

助さん
助さん
銀行は全国銀行個人信用情報センターに加盟しているだろうから、銀行の住宅ローンであれば、クレジットカードの利用情報は延滞しない限り分からないのではないですか?
お銀
お銀
銀行は全国銀行個人信用情報センターだけでなく、CICやJICCにも加盟していることが多いですので、クレジットカードの利用情報は把握できます。また、住宅ローンには保証会社が付くことが一般的で、その保証会社も個人信用情報機関に加盟していますので、そちらでも把握されます。

住宅ローンの審査に影響するケースと対策

クレジットカードの利用状況が登録されている個人信用情報が、住宅ローンの審査に影響を及ぼすことを説明しましたが、具体的にどのようなケースがあるのでしょうか。これから住宅ローンの審査に影響する具体的なケースと、その対策について解説していきます。

延滞をしていたケース

クレジットカードの延滞履歴が個人信用情報に登録されており、その結果住宅ローンで減額や審査落ちするケースは、非常に多いです。異動情報となる61日以上もしくは3ヵ月以上の延滞の場合、住宅ローンの審査が通る可能性は非常に低いです。また、2日以上61日未満の短期間の延滞であってもその情報が登録されているため、住宅ローンの審査に影響することがあります。延滞に関する情報は最長で5年間保有されますから、その間は住宅ローンの申込を避けるのが賢明です。延滞の情報が消えるまで待てない事情があるのなら、延滞の事実がある旨住宅ローンの担当者に相談してください。短期間の延滞や事情をしっかり説明することで、審査が通る可能性はあります。

助さん
助さん
2日の延滞でも住宅ローンの審査に影響するって、厳しくないですか?
お銀
お銀
確かに「たった2日」と思うでしょうが、延滞であることには変わりありません。金融機関側からすると、2日の延滞であっても一括返済を請求できるほどのことなのです。くれぐれも延滞しないようにして下さいね。

リボ払、分割払、キャッシングがある

クレジットカードのリボ払や分割払、キャッシングは、住宅ローンの審査では借り入れと同じと見なされます。従って、リボ払や分割払、キャッシングがあることで借り入れが多いと判断され、住宅ローンが減額や審査落ちすることがあります。完済した後で住宅ローンを申し込むのがベストですが、完済できなくとも出来るだけ残高を減らしておくことをお勧めします。

助さん
助さん
クレジットカードのリボ払や分割払、キャッシングは、年間返済負担率では借入金として計算するんですよね?
お銀
お銀
そうですね。ですので、もし、借入金として計算しても年間返済負担率の範囲内におさまるのであれば、完済する必要はありません。

複数枚数のクレジットカードがある

単に複数枚数のクレジットカードがあるだけでは、審査に影響することはありませんが、それらに利用していないキャッシング枠がある場合は、解約後に住宅ローンの申込みをすることをお勧めします。例え利用していないキャッシング枠であったとしても、住宅ローンの審査では借り入れと見なされます。つまり、使用していない複数枚数のキャッシング枠が付いているクレジットカードがあると、延滞等をしていなくとも住宅ローンが減額や審査落ちしてしまうことがあります。住宅ローンの審査に確実に通るためにも、使用していないクレジットカードは事前に解約しておきましょう。

助さん
助さん
他にクレジットカードが住宅ローンの審査に影響するケースはありますか?
お銀
お銀
クレジットカードに限った話ではありませんが、短期間に複数のクレジットカードやカードローンの申込みをした場合も、個人信用情報機関に登録されるため住宅ローンの審査に影響があります。

個人信用情報がクリアな状態であることが住宅ローンの審査では必須

延滞情報や短期間に複数のクレジットカードやカードローンを申込みの事実が個人信用情報機関に登録されていると、住宅ローンの審査に影響がありますが、過去どのような手続きをしたか記憶が曖昧である人も多くいると思います。このような場合は、事前に個人信用情報を取り寄せて確認しておきましょう。事前に個人信用情報機関を確認することで、不利な情報が登録されていれば、住宅ローンの申込みを延期するなどの対応が取れます。最近ではネットで個人信用情報の取り寄せを申請すれば、後日自宅に郵送されますので、手間もかかりません。個人信用情報をクリアにした上で、住宅ローンを申込むようにして下さい。