家族名義でもクレジットカード現金化は可能?法的な問題点と具体的な手法について徹底解説!

家賃や通信料金、水道料金、ガス代、電気代などの支払い期日が迫っていて、資金繰りにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、専業主婦・主夫の方や失業中などで収入がない場合や、過去に金融事故を起こして信用情報機関に事故情報が登録されている場合は、クレジットカードの審査に通りません。

それでも、「家族がクレジットカードを保有している」というケースは多いでしょう。そんな方は、「家族名義のクレジットカードのショッピング枠を現金化したい」と考えつつも、「でも、法的に大丈夫なのだろうか」「具体的にどうやって現金化したら良いのだろうか」と不安を覚えていらっしゃることでしょう。

本記事では、家族名義のクレジットカードのショッピング枠を現金化することの法的な問題点や、具体的な現金化の手法について徹底解説いたします。

ご隠居、家族名義のクレジットカードのショッピング枠って現金化することが可能なんでしょうか?
お銀
お銀
黄門様
黄門様
もちろん、可能じゃ。ただし、ほどほどの金額に留めて、あまりやりすぎない方が良いじゃろうな。
助さん
助さん
あくまでも、カード名義人の同意を得た上で、名義人の代理として現金化を行う必要がありますね。また、一時的な資金繰りとして利用するべきです。あまりに多額の現金化を一度に行うと、カード会社に探知されて調査が入るかもしれません

カード名義人の代理として利用する限り、刑事罰に問われることはないでしょう。ただし、クレジットカードの利用規約には違反することになるので、カード会社から民事上の責任を問われたり、一括で返済を求められたりする可能性があるので注意すべきです。

家族名義のクレジットカード現金化はの法的問題

一般的にクレジットカードの利用規約には、「名義人以外の利用を禁止する」という主旨の規定があります。そのため、家族名義のクレジットカードを現金化することが合法なのか違法なのか分からなくて不安に感じられる方がいらっしゃるかもしれません。

結論を先に述べると、同意を得た上で家族名義のクレジットカードを利用して現金化を行うことは、少なくとも刑事罰には問われないと考えられます。

ご隠居、家族名義のクレジットカード現金化は法的に問題が無いのでしょうか?
お銀
お銀
黄門様
黄門様
名義人の代理としてクレジットカードを使用することは刑事罰の対象とならないようじゃな。
助さん
助さん
ショッピング枠の現金化は、普通にクレジットカードで商品を購入するのと形式的には何も変わりません。家族名義のクレジットカードの通常の利用が問題なければ、現金化も問題ないといえるのではないでしょうか。

あくまでも、ちゃんと名義人の許可を得て代理として使用する場合の話です。家族に内緒で勝手にクレジットカードを使って商品を購入したり現金化したりする行為は止めておきましょう。

最高裁判所の判例

最高裁判所は、2004年2月9日の決定(『最高裁判所刑事判例集』58巻2号、p.89)において、他人名義のクレジットカードの使用について、「名義人からカードの使用を許されていたとしても詐欺罪が成立する」という主旨の判断を下しています。

ただし、これは「カード使用者と名義人との間に面識がない事件」の裁判における判断であり、家族間にそのまま適用できるといえるかどうかは不透明です。

家族が代理権を付与している場合は刑事罰に問われない

最高裁判所の判例を見ると、「家族のクレジットカードであっても他人名義のクレジットカードなのだから、本人以外が利用すると詐欺罪に該当するのではないか」と心配される方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、法学者による「この判例は、家族から同意を得た上で本人の代理として利用する場合には効力が及ばない」とする見解があるので安心してください。

具体的には、立命館大学大学院法務研究科教授の松宮孝明による「クレジットカード使用と詐欺罪」(『立命館法學』2013年第5号)という論文に見解が記載されています。

この論文によると、「クレジットカードの名義人による使用と同視しうる特段の事情がある場合は、判例の適用外となる」という主旨の解釈がされており、「家族間でのカードの貸借では、カード会員と異なる人物がカードを提示したということだけで詐欺罪が認められることはないと解してよい」と述べられています。

つまり、「名義人が家族に代理権を付与した上で、家族が使用する場合」は、実質的に名義人自身が利用しているとみなせるため、詐欺罪に問われることはないでしょう。

きちんと名義人の同意を得て、代理としてクレジットカードを使用するのであれば、刑事罰の対象にはならないんですよね?
お銀
お銀

法学者によって、そのような解釈がされています。ただし、刑事とは別に、民事上の責任が問われる可能性はあるので注意が必要です。民事上の責任が問われる可能性は常に頭の片隅に置いておき、現金化はキャッシュフロー改善に必要な最小限度の金額に留めておきましょう。

民事上の責任は問われる可能性があるので注意

家族名義のクレジットカードを使用した場合、刑事責任が問われなかったとしても、民事上の責任が問われる可能性はあるので注意してください。

クレジットカードの利用規約には、一般的に「名義人以外の利用を禁止する」という内容の記述があります。これは、家族であっても例外ではありません。そのため、万が一、家族名義のクレジットカードを利用していることが発覚すると、カードの利用が停止されたり、一括で返済を求められたりする可能性があります。

ショッピング枠の現金化も、「クレジットカードの利用」の一種です。名義人以外の利用は禁止されているので、何らかの原因でカード会社の知るところになると厄介です。

適度に利用することが重要です。一度に大きな金額を現金化すると、カード会社の監視システムに探知されたり、調査が入ることがあります。あくまでも、「一時的な資金繰り」として、ほどほどの範囲で現金化を行う方が良いでしょう。

家族名義のクレジットカード現金化を行う具体的手法

ここからは、家族名義のクレジットカードのショッピング枠を現金化する具体的な方法をご紹介いたします。

大きく分けて、「自分自身で換金しやすい商品をクレジットカードで普通に購入し、それを何らかの方法で売却して現金を入手する方法」と「現金化業者を利用する方法」が存在します。

なお、現金化業者を利用する場合、身分の証明や名義人の代理としてクレジットカードを使用していることの確認を求められる可能性があるという点に注意しましょう。

ご隠居、自分名義のクレジットカードの現金化は、業者を利用すると便利で簡単ですが、家族名義の場合はどうなんでしょうか?
お銀
お銀
黄門様
黄門様
自分名義のクレジットカードの場合は現金化業者を利用する方が迅速・簡単じゃが、家族名義の場合は業者を利用する方が面倒かもしれんのう。
助さん
助さん
なお、家族名義のクレジットカードに対応していない現金化業者も多いので注意が必要ですね。現金化業者もトラブルは避けたいでしょうし、慎重になるのも分かります。

家族名義のクレジットカード現金化を行ってる業者でも、名義人本人への意思確認などが必要だったりして面倒です。換金しやすい商品をショッピング枠を使って購入し、何らかの方法で売却する方が良いかもしれません。

換金しやすい商品を自分自身で購入して売却する方法

おすすめの方法は、換金しやすい商品を自分自身でクレジットカードのショッピング枠で購入して、何らかの方法で売却することです。現金化業者の利用は、名義人本人の意思確認が必要になるため、手続きが面倒というデメリットがあります

なお、購入した商品は、リサイクルショップや中古ゲーム屋などに持ち込んだり、フリマアプリやオークションサイトに出品したりして売却して現金化することが可能です。写真を撮影したり、梱包・発送などの手間がかかり、最初は戸惑うかもしれません。しかし、慣れると簡単に出品から売却までを行えるようになるので心配いりません。

換金率が高いおすすめ商品

高換金率の商品の具体例を挙げると、以下のようになります。

・Amazonギフト券
・ゲーム機(Nintendo Switch、PS4など)
・スマートフォン端末(iPhoneなど)

これらは、古物商の実店舗で売却することも可能ですし、フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)やオークションサイト(ヤフオク!など)で簡単に買い手を見つけることもできます。

ゲーム機やスマートフォン端末は、新しい機種が発売された直後は換金率が非常に高くなります。特にNintendo Switchのような人気ゲーム機が品薄状態の場合は、購入価格以上で売れるケースもあります。ただし、時機を逸すると換金率が大幅に下がるリスクがあるので注意してください。

なお、EメールタイプのAmazonギフト券の場合、インターネット上で買い取りを行っている業者が存在します。Amazonギフト券の購入までは自分自身で実行して、Amazonギフト券の現金化のみ業者を利用することも可能です。ちなみに、Amazonギフト券の換金率は85%前後です。

今、Nintendo Switchはものすごい人気ですよね。メルカリやヤフオク!では、購入価格とほぼ同額、場合によっては購入価格以上で売れることもあるみたいです。
お銀
お銀

支払日が数日後に迫っていて、今すぐ現金が欲しいのなら古物商に持ち込んで売ってしまうのも良いでしょう。支払日までに1週間程度の時間的余裕があるのなら、フリマアプリやオークションサイトで売却する方をおすすめします。古物商は迅速さという点で有利ですが、換金率という点では不利ですね。

現金化業者を利用する方法

基本的に多くの現金化業者では、本人以外の名義のクレジットカードの現金化には応じていません。やはり、法的に微妙な部分があり、グレーゾーンの商売なので、なるべくトラブルを避けるために、本人名義のクレジットカードしか対応していないケースが多いものと考えられます。

ただし、一部の現金化業者では、名義人の許可がある場合に限り、家族が代理でクレジットカードのショッピング枠の現金化を行うことを認めています。家族名義のクレジットカードのショッピング枠を現金化したい場合は、対応しているかどうかを現金化業者に問い合わせてみましょう。

家族名義のクレジットカードにも対応している業者で現金化を行う際の具体的な流れを示すと、以下のようになります。

①名義人の身分証明書のコピーおよび名義人が家族に代理権を付与した旨を記載した文書の提示
②名義人に電話で意思確認
③ショッピング枠を使って何らかの商品を購入
④キャッシュバックまたは業者が買い取り

なお、実店舗ではなく、インターネット上のウェブサイトを利用して現金化を行っている業者の場合、トラブルを回避するために、現金の振込先がカード名義人と同じ名義の口座に限定されています。そのため、名義人に秘密のまま現金化することはできません。

必ず名義人に意思確認が行われるという点が面倒な部分です。現金化業者を利用するよりは、自分自身で何らかの商品を購入して売却する手法をおすすめします。

家族名義のクレジットカードで現金化業者を利用する際の注意点

名義人の身分証明書や「家族に代理権を与えた」という内容の文書が必要になったり、名義人本人に電話で意思確認が行われたりすることがあります。勝手に家族名義のクレジットカードを使用して、秘密のまま現金化業者でショッピング枠の現金化を実行することは不可能といって良いです。

失業中や専業主婦・主夫で収入がないとか金融事故を起こしたといった事情で自分名義のクレジットカードを保有していない場合は、夫や妻、親の名義のカードを使いたくなることがあるかもしれませんが、必ず許可を得てからにしましょう。

なお、どうしても許可が得られない場合は、家族名義のクレジットカード現金化は諦めて、他の手段(携帯キャリア決済やNP後払いの現金化など)を検討しましょう。ちなみに、家族名義のクレジットカードではなく、自分名義の「家族カード」であれば、本カード会員の意思確認などは不要です。

家族カードでも自分名義のものなら問題ないのに、家族名義のクレジットカードを無断で使うのは認められていないんですね。
お銀
お銀

代理で使用することを許可されている場合は問題ありません。現金化業者を利用する場合、名義人の意思確認が行われるので、秘密裏に現金化を実行することは不可能ですね。自分自身のクレジットカードを持っていない場合、家族カードを発行してもらうべきでしょう。

家族名義のクレジットカード現金化は名義人の代理として適度な金額の範囲内で実行しよう

家族名義のクレジットカードでも、ショッピング枠の現金化は可能です。ただし、現金化業者を利用する場合、名義人本人の意思確認が必要となった、家族に代理権を付与した旨を記載した文章の提出が必要になったりして、手続きが煩雑です。

そのため、自分自身で何らかの商品をクレジットカードのショッピング枠を使って購入し、それを売却することをおすすめします。ただし、あくまでも一時的な資金繰りの手段として現金化を行ってください。あまりに大きな金額を一気に現金化すると、カード会社のシステムが「イレギュラーな取引」と検知して調査が入ることがあります。

クレジットカードの利用規約には、一般的に「名義人以外の利用を禁止する」という主旨の規定が存在します。万が一、家族名義のクレジットカードを利用したことがカード会社にばれると、カードの利用停止や一括返済を求められたりすることがあるので注意しましょう。ほどほどの金額に留めておくことが重要です。

なお、家族名義のクレジットカードを無断で使用してはなりません。必ず、名義人の許可を得た上で利用しましょう。名義人が家族に代理で使用することを認めている場合は、刑事罰の対象とはならないので安心してください。ただし、民事上の責任が問われる可能性はあるので、やりすぎは禁物です。必要最小限の金額だけ現金化を行い、資金繰りが落ち着いたら返済しましょう。

本記事が、家族名義のクレジットカード現金化について調べている方のお役に立つことができれば幸いです。