ファクタリング

健全なファクタリング業者とヤクザと繋がっている闇金業者との違いとは?

健全なファクタリング業者とヤクザと繋がっている闇金業者との違いとは?

ファクタリング業界に闇金業者が紛れ込み、ヤクザの資金源に!

近年、新たな資金調達手段としてファクタリングが脚光を浴びています。経済産業省の後押しもあり、2012年にはファクタリング業協会も設立されるなど、ファクタリング業界は益々拡大していくものと思われます。しかし、この勢いに乗じ、ヤクザや半グレ集団の資金源となっている闇金業者が、ファクタリング業者を装って紛れ込んでおり、金銭トラブルに発展するケースが年々増加しています。ファクタリング業者を装った闇金業者に引っかかってしまうと、健全な資金調達など出来るはずもなく、金銭を搾り取られることになってしまいます。この記事では、健全なファクタリング業者と闇金業者の違いについて解説していますので、利用の際には是非参考にして下さい。

助さん
助さん
ご隠居!お城に納めている団子屋が資金難になっておりまして。ファクタリングなるものを利用するらしいのですが、闇金業者に引っ掛からないか心配なんです。何か良いアドバイスはありますでしょうか?
黄門様
黄門様
何!あの団子屋が資金難じゃと!?それはいかんのぅ。ファクタリングに関しては格さんが詳しいはずじゃ。格さんや、闇金業者に引っ掛からないようにアドバイスしてあげなさい。

かしこまりました。ご隠居。団子屋は必ず守ります!

ファクタリング自体は健全な取引

ファクタリングとは、ファクタリング業者に売掛債権を売却する資金調達方法です。一見、銀行の債権担保融資と同じように見えますが、法的には全く別物です。ファクタリングの場合、売却後の債権者は、事業者からファクタリング業者に移りますが、銀行の債券担保融資では債権者の変更はありません。万が一債権先が破綻した場合、銀行融資であれば事業者が損失を被りますが、ファクタリングでは損失をファクタリング業者が被ることになります。もちろん、ファクタリング業者も債権先の破綻リスクを抱えますので、債権額を下回る金額で買い取りますし、場合によっては買い取りを拒否するケースもありますが、ファクタリングは、不良債権化のリスクを回避できるというメリットもある健全な資金調達方法と言えます。日本の中小企業は、不動産担保による資金調達がメインであり、不動産を所有していない中小企業は常に資金調達力が乏しいという特徴があります。このような状況を重く見た政府は、多様な資金調達ができるようにファクタリングを推奨してきました。つまり、ファクタリングは、政府のお墨付きの正当な資金調達方法なのです。

助さん
助さん
ファクタリングでの資金調達は、政府も推奨しているのに、そこまで広まっていないのはどうしてでしょうか?

一番は正当な資金調達方法は、不動産担保の銀行融資という固定概念でしょうね。ファクタリングだけでなく動産担保融資は、資金調達に限界がきている中小企業がすることだ、というイメージが邪魔しています。

ファクタリング業者を装った闇金業者が紛れ込んだ経緯って?

政府も後押ししているファクタリングですが、金銭トラブルに発展するケースが増加傾向にあります。その内の大半は、ファクタリング業者を装った闇金業者によるものであり、現在のファクタリング業界には、ヤクザの資金源となっている闇金業者が紛れ込んでいます。このようにファクタリング業界に闇金業者が紛れ込んでいる背景の1つとして、社会的に反社勢力排除の動きが活発化してきたことが挙げられます。特に2006年に改正された貸金業法は、これまでヤクザの資金源の1つとなっていた闇金業者には絶大な効果がありました。そんな闇金業者が目を付けたのが、ファクタリング業界。業界は政府の後押しもあり、拡大しているものの、貸金業界程の厳しい法規制はありません。厳しい金融庁の監視の目をかいくぐり、細々と闇金を続けていくよりファクタリングにシフトした方が効率良いという理由から、闇金業者がファクタリングを始めていったと考えられます。

助さん
助さん
改正貸金業法は、闇金業者にどのような影響があったのでしょうか?

闇金業者の罰則強化と貸付金利の適正化です。特に貸付金利の適正化では、上限金利を超える貸付に対し、過去に遡って適正な金利で計算し直し、過払い分を返還請求できるようになりましたので、闇金だけでなく中小の消費者金融にとっても大打撃となり、廃業に追い込まれたところもありました。

闇金業者が行う違法となるファクタリング契約とは?

ファクタリング契約は、法的には債権譲渡契約であり、仮に債権先が破綻したとしても利用者には返済の義務がありません。しかし闇金業者のファクタリング契約は、利用者に返済義務を負わせる償還請求権を付けているケースがあります。償還請求権をファクタリング契約に付けること自体は違法ではありませんが、この場合は融資とみなされ、法的には金銭消費貸借契約として扱われます。融資ですので、貸金業者として登録が必須ですし、上限金利を超える手数料は違法となります。また、償還請求権が付いていなくとも、債権先が破綻した場合に高額のペナルティを付いていれば、同様に融資として取り扱われます。一般的に、ファクタリング契約での手数料は、上限金利を軽く超えていることが殆どです。過去の判例では、償還請求権が付いたファクタリング契約に対し、上限金利を超えた分の手数料は無効であるとし、利用者に返還を命じたケースもあります。

助さん
助さん
つまり、償還請求権が付いたファクタリング契約は、闇金業者の可能性が高いので契約しちゃいけないってことですよね?

その通りです。償還請求権が付いているファクタリング契約であるならば、そのファクタリング業者は貸金業者の登録していなければなりません。そして、手数料も上限金利を超えてはいけません。償還請求権が付いているファクタリング契約で、この2点をクリアしているケースは皆無と言っても過言ではありません。

ファクタリング業界に闇金業者が紛れ込む理由とは?

ファクタリング契約での金銭トラブルの増加は、ファクタリング業界に紛れ込んでいる闇金業者が増加していることを意味しています。ファクタリング業界に闇金業者が紛れ込んだ経緯については説明しましたが、何故ファクタリング業界で闇金業者が増え続けているのか、もう少し深く見ていきます。

利益率が良い

例えば、2社間ファクタリング契約での手数料は10~20%と言われています。これは、融資の貸付金利で計算し直すと120~240%になります。しかも、手数料として利用時に差し引きますので、融資した場合の回収より手間もかかりません。また、仮に債権先が破綻すると、利用者に償還請求や高額のペナルティを課し、厳しく回収しますが、この場合は貸し付けの時と手間は変わりません。つまり、ファクタリング契約の方が貸し付けするよりも、ずっと効率よく利益を上げることができるというわけです。

助さん
助さん
闇金業者にとってファクタリング業界は、「おいしい」業界ということですね。

その通りですね。いくら高利で貸し付けても、回収の手間暇を考えると、問題なく債権回収できるファクタリング契約の方が簡単に稼げるというわけです。

各法規制の対象外

償還請求権が付いていないファクタリング契約は譲渡契約であり、売買契約でもありますので、民法の適用は受けるものの貸金業法は適用されません。また、ファクタリング業界には、貸金業法のように詳細の規制が定められた法律がありません。登録義務もないため、償還請求権が付いていないファクタリング契約のみを取り扱うのであれば、誰でもファクタリング業者となることができます。このようにファクタリング業界には、現時点で取り締まる法律がない点も、闇金業者が紛れ込む1つの要因と言えます。

助さん
助さん
貸金業法の様に取り締まる法律がないのは、安心して利用できないので困りますね。

そうですね。ファクタリング業界としては、自主規制機関として日本ファクタリング業協会というものを設立はしていますが、強制力はありません。

利用者のファクタリングに関する知識、理解不足

ファクタリング契約と売掛債権担保融資は、お金の流れは同じなので混同しやすい取引です。しかし、償還請求権が付いている点で両者は全く別の取引であり、償還請求権が付いているファクタリング契約は、売掛債権担保融資とみなされますので、ファクタリング業者は、貸金業者の登録が必要ですが、利用者がそのことを知らない点も、闇金業者がファクタリング業界に紛れ込みやすい要因となっています。

助さん
助さん
償還請求権が付いているファクタリング契約以外のファクタリング契約で、融資取引とみなされるものはありますか?

個人の給与に対するファクタリング契約は融資取引とみなされます。また、日本の商取引では、手形が依然として利用されていますが、手形のファクタリング契約も融資取引とみなされます。

ファクタリング業者を装った闇金業者の実態とは?

ここまで、ファクタリング業界に闇金業者が紛れ込む理由について見てきました。ファクタリング業者の中に、闇企業者が紛れ込んでいることはわかっても、それを見破ることが出来なければ、いずれ引っ掛かってしまいます。現に、ファクタリング業者を装った闇金業者との金銭トラブルはなくなるどころか、増加傾向にあります。それでは、闇金業者がファクタリング業者として活動している巧妙な手口について、詳しく見ていきます。

破格の手数料で引き込む

2社間ファクタリング契約の手数料は10~20%が一般的と言われていますが、闇金業者ははるかに低い数%を提示します。もちろんこれは利用者を引き込むために提示しているだけであって、数%でファクタリング契約が結べることはありません。

助さん
助さん
最初は低い手数料で利用者を引き込むのは、悪質な貸金業者と手口が同じですね。

そうですね。闇金業者のファクタ林での手口は、貸金業で行っていたことと大して変わりありませんから、しっかりと注意していれば利用は避けられるはずです。

手数料の積み増し

健全なファクタリング業者は、利用者からファクタリング利用の申し出があった後、対象となる売掛債権の審査に入ります。一般的には、売掛債権先の財務内容がどのような状態なのか、帝国データバンクやJICCでの利用履歴などを調査します。しかし、闇企業者の審査は名目だけで実態はなく、徐々にファクタリング業者から闇金業者に姿を変えていきます。審査費用や手付金、その他にも保証金や即日振込の手数料など、もっともらしい名目を付けて、手数料の上乗せをしてきます。気が付くと、売掛債権の20~30%の手数料率になっていることも珍しくありません。

助さん
助さん
健全なファクタリング業者の場合に発生する手数料の内訳は、どのようなものがありますか?

大きく分けると①基本手数料②着手金③諸経費④登記費用になります。①の基本手数料は、ファクタリング業者の利益、及び買い取った債権の貸し倒れリスクに備える費用に当たるもので、手数料の中で大部分を占めるものです。②着手金は売掛債権1件当たりに発生する手数料ですが、基本手数料に含まれるケースもあります。③は審査や手続きの際の事務手数料や交通費です。④は2社間ファクタリングの場合、2重契約を防止するための登記費用です。これら以外の名目の手数料が発生する場合は、疑った方が無難ですね。

結果、入金される金額は大幅に減額

ありとあらゆる名目で手数料を積み増しされた結果、売掛債権の金額よりも大幅に減額された金額が入金されます。闇金業者に引っ掛かってしまうと、100万円のファクタリング契約なのに、入金された金額は50万円ということも珍しくありません。とんでもない金額の手数料を差し引かれただけでなく、そのファクタリング契約には保証人や償還請求権までつけられてしまいます。

助さん
助さん
100万円の売掛債権で50万円の入金って!利用者も、さすがに不当な契約だと気づくのではないですか?気づいたのなら何とかなりそうなものですが・・・。

その通りです。この段階で、不当な契約に気づく利用者は少なくありません。しかし、不当な契約であることをファクタリング業者(闇企業者)に訴えると、「債権譲渡を取引先に通知する」などと脅しをかけます。通知されてしまうと取引が打ち切りになってしまう可能性がありますので、泣き寝入りせざるを得ない利用者もいます。

ジャンプでさらに搾り取る!

以上のようなファクタリング契約では、資金繰りが健全化するどころかさらに悪化することになります。2社間ファクタリング契約では、利用者が売掛債権回収をし、ファクタリング業者に渡しますが、もはやファクタリング業者(闇金業者)に回収金を渡せるような状況にありません。そんな利用者を待っていたかのように、闇金業者は支払いの分割を提案してきます。例えば売掛金100万円を毎月10万円の10カ月分割払いで、その際の分割手数料は5万円といった具合です。この場合、元本100万円の支払いに対し分割手数料合計額は50万円であり、融資の上限金利をはるかに超える高利となります。そして再び支払いが厳しくなると、貸金業者の間でジャンプと言われる手法でさらに搾り取りにかかります。もはやファクタリング業者の姿はなく、完全に闇金業者であり、支払いが遅れるようなことがあれば、暴力的な追い込みや近隣へ嫌がらせ行為などが始まります。

助さん
助さん
ジャンプとはどういった手法ですか?

元本の返済を待つ代わりに、手数料が上乗せされます。例えば、毎月10万円分割手数料5万円の場合、元本の支払い10万円を待つ代わりにジャンプ手数料が5万円かかると言った具合です。この場合、利用者は毎月15万円支払っていたものが、その月だけは10万円に下がりますが、翌月以降には元本返済分の10万円+分割手数料5万円+ジャンプ手数料5万円の合計20万円を支払わなければなりません。翌月には、さらにジャンプをさせ搾り取る方法は闇金業者の特徴です。

ファクタリング業者を装った闇金業者の見分け方

ファクタリング業者を装った闇金業者の手口がわかっても、利用してしまって気づいたのであれば意味がありません。できれば、事前に闇金業者であることを知りたいものです。そこで、これから事前にファクタリング業者を装った闇金業者を見分ける方法について見ていきます。

償還請求権が付くファクタリング業者

償還請求権が付いているファクタリングは、違法ではありませんが、融資契約とみなされます。従ってファクタリング業者は、貸金業の登録が必要であり、手数料も上限金利の範囲内でなければなりません。言い換えれば、貸金業の登録なく償還請求権を付けるファクタリングは闇金業者の可能性が高い違法な業者ですので、契約しないようにして下さい。一度、契約してしまうと、仮に違法な業者相手であったとしても、償還請求権は有効になってしまいます。ちなみに貸金業の登録の有無は、金融庁のHPで確認することができます。

助さん
助さん
貸金業の登録をしているファクタリング業者っていないでしょ?

いいえ。貸金業の登録には手間暇がかかりますが、その分安全な業者である証にもなります。優良と言われるファクタリング業者の多くは、貸金業の登録をしているようです。

契約書のワードは要チェック

どのような契約でも言えることですが、契約書の内容はしっかりと読んで下さい。特に「売買契約」や「債権売買」などファクタリングとわかる文言が入っていることは、必ず確認するようにして下さい。闇金業者の契約書は、後々トラブルとなった時のために、そのファクタリングとわかる文言が入っていないことが多いです。もちろん、契約書に償還請求権の文言が入っている契約書にサインをしてはなりません。

手数料が同業者と比べあまりにも違い過ぎる

ファクタリング業者を装った闇金業者の手口で解説しましたが、手数料を低く表示しているファクタリング業者とは契約しないようにして下さい。また、もちろんですが売掛債権の30%を超える高額な手数料や売掛債権が回収不能であった場合にペナルティを要求してくるファクタリング業も契約しないようにして下さい。このような業者が仮に闇金業者ではなかったとしても、高額の手数料を支払っていては資金繰りが改善することはまずありません。

助さん
助さん
高額の手数料を支払っても、資金ショートを回避できれば問題ないのではないですか?

売掛債権の内訳は、経費と利益です。ファクタリングで支払う手数料が利益の範囲内であれば問題ありませんが、経費にまで及んでしまうとその分だけ赤字になってしまいます。つまり、ただでさえ資金不足になっているのに、高額な手数料を支払うファクタリングをしてしまえば、資金繰りはさらに悪化してしまいます。

万が一の場合は、弁護士に相談を

利用してしまった後で闇金業者ということが分かってしまった場合、何とか対抗しようとしても、闇金業者はさらに暴力的な追い込みや嫌がらせを行い、利用者の心を折ろうとしてきます。思い切って弁護士に相談するようにして下さい。何かしら取引に影響が出るかもしれませんが、このまま闇企業者と関わり続けるよりも何倍も良いです。自分らで解決しようとせず、専門家に任せるようにしましょう。

正しく見極め、安全なファクタリングを

これまでファクタリング業者を装った闇金業者について解説してきました。ファクタリング業界は闇金業者が紛れ込んでいますが、優良なファクタリング業者も沢山あります。そして何よりファクタリング自体は立派な資金調達手段であり、上手に利用することで資金繰りが改善した利用者も沢山います。事前にしっかりと調べて、優良なファクタリング業者を利用するようにして下さい。