ファクタリング

ファクタリングの怪しいイメージは間違い?違法ではない理由を解説!

ファクタリングの怪しいイメージは間違い?違法ではない理由を解説!

ファクタリングと聞いて怪しいイメージを浮かべる人は多いでしょう。最近は給与ファクタリングの悪徳業者や詐欺事案などが続き、ファクタリングに対する警戒が強まっている経営者は増えています。しかし、ファクタリングが怪しい・違法な取引などの間違ったイメージは、ファクタリングが持つ本来の性質を歪めて、小さな会社がファクタリングを装った詐欺に騙されてしまうきっかけを作り出します。そこで、今回は怪しいイメージや違法な取引と誤解されやすいファクタリングについて、その原因や法的根拠、ファクタリングのイメージをさらに悪くした給与ファクタリングについて紹介します。

助さん
助さん
ご隠居、ファクタリングのイメージってあまり良くないのですが、なにか知っていますか?
黄門様
黄門様
ファクタリングは会社が資金繰りを改善するための現金調達法じゃ。しかし、最近は悪徳業者や逮捕事案のせいで怪しいイメージが定着しているのじゃ。経営者たちが、最終手段と考えるくらいには、敬遠しておるのう。
ファクタリングのイメージ悪化にはさまざまな原因が隠れています。私がそれを紹介しましょう。
お銀
お銀

ファクタリングが怪しいというイメージは間違い?

ファクタリングは、過去の悪質な事件をテレビ・ニュースなどで見聞きすることによって怪しいというマイナスイメージを持たれてしまった数少ない資金調達サービスです。本来は資金繰りやキャッシュフロー改善のために国や金融事業者から積極的利用が推奨されているものです。

助さん
助さん
国から利用が推奨されているというのは本当ですか?
もちろん、本当です。ファクタリングは資金繰り解消のための有効な手段と認識されています。しかし、ファクタリングの怪しいイメージのせいで日本では有効な資金繰り改善の手段としてあまり積極的に利用されていません。
お銀
お銀
助さん
助さん
悪徳業者を警戒するからでしょうか?その辺について教えて下さい。

ファクタリングが怪しい理由とは

ファクタリングが怪しい印象を持たれてしまう原因は、利用者の認識・理解不足や悪徳業者により生じたファクタリングに対するネガティブなステレオタイプが形成されてしまうことです。例えば、零細・中小企業の経営者がファクタリング業者を利用して詐欺にあう、悪質な取り立てにあうなどして、ファクタリングそのものに対するイメージが低下します。特に初めて利用した方がいきなり悪徳業者や詐欺にひっかかることで、業界全体がそのような悪いイメージを与えます。ファクタリングの口コミや評判で具体性の伴わない怪しいイメージはこうして形成されるのです。特に、これまで利用したことがなく、検討の段階にある経営者や経理担当者は、利用して成功した人より、悪質行為に引っかかったケースを重視してファクタリングを判断する傾向にあり、悪徳業者が全体の一部であったとしてもファクタリングへの不信感を拭いきれなくするのです。従来のファクタリングが持つ正しい意味を理解していれば、このような間違った認識は生じません。

2社間ファクタリングの台頭

ファクタリングが怪しいのは、ファクタリングへの正しい理解が欠如し、悪徳業者がファクタリングに対する利用者の評判を落としていることが一因です。しかし、悪徳業者が入り込むようになった取引に「2社間ファクタリング」があり、近年になって数が増えたことが挙げられます。

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングは、本来のファクタリングとされた3社間ファクタリングとは違います。それが債権を回収する業務委託契約を結ぶことです。2社間ファクタリングでは、売掛債権により後日に入金する会社A(一般に「売掛先」と呼ばれる)にファクタリング利用の事実を知らせることなく、債権を有する会社Bが業者に売掛金を売却するのです。つまり、債権売却の会社Bとファクタリング業者の2社間取引です。一方、3社間はここに最初の債権に応じて支払いをする会社(売掛先)を入れた計3社で取引するのです。

2社間ファクタリングの場合、ファクタリング業者は直接、会社A(売掛先)に支払いを請求できないため、「債権回収業務委託契約」というものを締結して、会社Bに会社A(売掛先)から債権を回収する契約を別途結びます。しかし、ファクタリング業者にとって債務の回収は、会社Bに依存するため、3社間ファクタリングより未回収のリスクは高まります。そのため、手数料を高く設定する傾向にあるのです。

手数料の問題

前述の通り、2社間ファクタリングは、未回収リスクの増加により手数料が割高になりやすいという特徴が知られています。ファクタリングのイメージが悪化した理由の中には、こうした法外な手数料といわれても仕方のない高い手数料率が不信感を集めてしまったのです。2社間ファクタリングの手数料率はおよそ2~4割にもなり、酷いケースでは5割を超える悪徳業者を利用してしまうケースも出ています。単純に「手数料が高いのは、運転資金を得たい弱い立場の経営者を狙って行っている」という印象を持たれることで、優良なファクタリング業者に対しても一律に「手数料の高い悪質サービス」と誤解されるのです。

4割以上の高利率な手数料は、一度利用してしまうと会社運営のキャッシュフローが悪化し、首が回らなくなって二重譲渡に手を出す経営者も少なくありません。二重譲渡は、本来は違法行為に当たるため、切羽詰まった状況でなりふり構わず金策に走る経営者に起こりやすいのです。
お銀
お銀

詐欺や悪徳業者の存在

ファクタリングには、詐欺行為を働く利用者や悪質な運営をする業者が存在します。それらが、資金繰りを改善するというポジティブなイメージを打ち消すのです。経営の健全化を行うのに積極的に利用推進されているはずが、いつの間にか最終手段として経営者が苦し紛れに手を出す行為にすり替わってしまうのです。ファクタリングを利用するには審査が必要で、それを通過しやすいのは悪徳業者です。ようするに、用立てに窮し、ぎりぎりのタイミングでファクタリングを利用すると悪徳業者にあたってしまいやすくなるのです。あとは、悪循環の繰り返しで、悪徳業者の利用がさらにファクタリングのイメージをネガティブ・ステレオタイプを強化し、悪徳業者が付け込む構図です。

また、利用する会社が詐欺行為を働き、別の会社に迷惑をかけることで印象悪化が起こることもあります。具体的には、詐欺によりファクタリング業者から詐欺会社が資金を奪い、別のファクタリング利用した会社に資金が渡らずに倒産、業者と利用者の両方が悪質な行為と被害にあうケースです。ここまで大きな事件は起きなくとも、小さなトラブルは積み重なることで、ファクタリングの本来あるイメージを歪めてしまうのです。

助さん
助さん
やはり、悪徳業者が怪しいイメージを強化していたのですね。
詐欺を避けるために優良業者は審査を厳しくしてしまうため、経営の苦しい多くの会社は利用できず、審査のゆるい悪徳業者に頼らざるを得なくなります。大手より中小・零細の企業が被害にあって、悪評が広まるのです。今後、悪徳業者が存在するのは、債権の自由化など契約の自由度が高まっていることなどが時代背景にあります。2社間ファクタリングが広がると同時に悪徳業者や詐欺に対する警戒がさらに高まるでしょうね。イメージに左右されず、正しくファクタリングを理解することが大事です。
お銀
お銀

悪徳業者を見分けるコツ

助さん
助さん
怪しいファクタリングとして悪徳業者や詐欺を見分けるにはどうすればよいのでしょうか?
まずは、悪徳業者の手口や特徴を知ることです。どのような業者が悪徳業者かわかれば、悪徳業者を利用する確率を減らせます。それだけでなく、悪徳業者特有の契約内容や手口を知ることで、利用中にそれに気づくことができます。早めに気づいて対処すれば被害も出ないのです。
お銀
お銀

悪徳業者の特徴

俗にいう「怪しいファクタリング」とは、悪質な行為で不本意なファクタリングを提供する悪徳業者のことです。悪徳業者にはいくつかの特徴があります。まず、「手数料の問題」です。ファクタリングに失敗する会社や経営者は、手数料の負担で悪徳業者に付け込まれます。次に、悪徳業者は会社の所在地や実態が曖昧で、信頼に足る会社を登記していません。例えば、株式会社が基本となるファクタリング事業において、合同会社を設定している、資本金がわずかなどが一例です。そして、取り立てがヤミ金のようなことをしていることも少なくありません。

手数料を追加要求

悪徳業者は、さまざまな理由をつけて後で追加要求し、実際の振込みは半分以下になるという手口が使われます。特に2社間ファクタリングは回収リスクが有るため、その保証金や積立費用などと偽って手数料を徴収しようとするのです。加えて、遅れを伸ばす貸金でいうところの「ジャンプ」行為を別途費用を払って行うなどする業者はヤミ金と同様の違法な悪徳業者です。

利用者に提示される手数料が安いことです。これは、一般的に手数料が高いのが悪徳業者と考えられがちですが、実際のところは最初の広告や誘導で手数料が安いことは、実際の利用で手数料が高くなることと矛盾しません。
お銀
お銀
助さん
助さん
なるほど、普通はどのように手数料や支払い期限が設定されるのでしょう?
優良業者では、手数料が他業者と大きく違わず15%~25%程度です。2社間ファクタリングであっても回収期間を1ヶ月に設定するなどして、引き伸ばすことはしません。これをするとファクタリングなのか貸金なのか境界が曖昧になり、逮捕される危険も出てくるため契約でしっかりと縛ってファクタリングの独自性を維持するのです。
お銀
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審査が甘い

ファクタリングは、負債を負うリスクがあるノンリコース契約をするのが一般的であり、審査は厳し目に設定されています。実際、多くの中小や零細企業を営む経営者は、何かしらの理由で審査に落ちるという経験をします。しかし、悪徳業者は、審査は実質的に審査がないも同然で通り、数を増やして手数料から利益を回収するヤミ金の構造をしています。通常、優良業者やファイナンス関連業者の2社間ファクタリングでは審査において、信用情報を確認するために厳格な日本信用情報機構(JICC)の信用情報機関や帝国データバンクの情報を取得して信用度をチェックします。それを一切行わず、利益を得ているのが悪徳業者です。そのため、傾きかけた会社やどう考えても信用が十分でない会社でも審査に通ってしまうのです。

これは逆説的いえば、信用情報を確認せずとも十分に負債を回収できる自信があり、回収できなくとも利益は数で補う、信用情報に頼る必要がないことを意味します。審査の厳しいファクタリング業者が多い中で甘い審査をすれば審査落ちした人たちを顧客として集めることができるため十分な数を集められます。そのような理論が悪徳業者にはあり、審査の甘さがそのまま悪徳業者を利用する危険度やリスクに直結しているのです。

取り立てが悪質

悪徳業者はヤミ金とほぼイコールです。ファクタリングの悪徳業者を経営する人が以前にヤミ金や違法な事業をしていたというケースが意外なほどあることからも明らかです。その影響で、悪徳業者の取り立ては厳しく、悪質な事例も報告されています。例えば、「電話先で激しい剣幕で怒鳴る」、「なぜ返せないのかを必要に聞く」、「取引先に伝えると脅迫する」などのケースです。それでも費用が返されないときは嫌がらせで会社に登録された電話番号や住所に出前やいたずら電話などがかかるように仕向けます。

また、家族などを保証人として設定させるという悪徳業者もいます。保証人を家族に設定する理由は、費用が回収されない場合に家族に連絡してファクタリング利用したことを暴露することに加えて、本当の利用者に対して払わないことへの牽制に使うことです。事実、悪徳業者からファクタリングを利用した人は、家族に知られないために必死になって返します。

黄門様
黄門様
このように、悪質な督促で利用者が支払わざるを得ない状況にして、本来のファクタリングのリスクを軽減するという悪質な裏技を使っているのが悪徳業者の特徴なのじゃ。

ファクタリング業者が違法行為で騙されるケース

助さん
助さん
ファクタリング業者が逆に騙されるケースもあるとのことですが、具体的にはどんな場合ですか?
ファクタリング業者は詐欺師や会社ぐるみでの詐欺などで資金を搾取する場合に行われる詐欺です。詐欺案件には、架空請求・二重譲渡・計画倒産などが一般的に知られています。ファクタリング業者は審査やリサーチなどを通して詐欺にあわないよう利用の条件を厳しくしているのです。
お銀
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架空請求

ファクタリングが怪しいとされるもう1つの理由に詐欺でファクタリング業者が騙されるケースが挙げられます。その一つが架空請求です。架空請求では、利用者(詐欺師)が架空の請求書や売掛債権を持ち込んで資金を得ます。ファクタリング業者は本来存在しないはずの売掛金を掴まされ、その分の資金を回収できずに失います。通常は審査などでこれを防ぎますが、難しいケースもあるなどして騙されてしまうのです。

二重譲渡

二重譲渡は、架空請求よりも起こりやすい事例です。利用者が複数の会社に売掛債権を譲渡して、複数のファクタリング業者から資金を得ます。二重譲渡が詐欺として扱われる理由は、2社目以降のファクタリング業者は代金を支払って未回収分を売掛金の債権回収から得ようとしても1社目がすでに回収しているため、資金だけ失うという構図ができ上がっているからです。

普通はファクタリング業者が利用者に対して利用前に二重譲渡でないことを確認しますが、詐欺とわかってやっている会社の二重譲渡を防ぐのは難しく、優良業者ほど損害を受けるのです。
お銀
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短期の計画倒産

会社は倒産することによってその債務をすべて放棄できるわけではなく、場合によっては民事再生などさまざまな手段で負債を返します。しかし、実際のところは負債を回収しきれず、ファクタリング業者がそれを負担しています。これを逆手に取り、計画的に会社を倒産させて支払いを逃れる詐欺事案のケースが起こりえるのです。大掛かりな特殊詐欺になってくると劇場型の芝居をうち、大金をファクタリング業者から奪うこともあります。以上の詐欺ケースによる、ファクタリングが怪しいイメージを持たれる事が増えているのです。

給与ファクタリングは違法ではない法的根拠が薄い

助さん
助さん
ファクタリングに似たサービスとして給与ファクタリングがありますが、なにか違いがあるのでしょうか?
この2つはまったく異なるサービスです。給与ファクタリングがファクタリングのスキームによって発生した擬似的なもの。そのことはあまり知られていません。給与ファクタリングは給与、ファクタリングは売掛金。その時点で仕組みは似ていても対象が異なるため別物といって良いのです。
お銀
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給与ファクタリングはファクタリングではない

ファクタリングの印象が近年さらに悪化した原因として、給与ファクタリングの悪徳業者が幅を利かせたことです。悪質な行為がはびこったことや現在では貸金業法違反で逮捕者が続出していることも影響しています。給与ファクタリングはもともとグレーゾーンな運営だったことが影響し、無理な「給与=債権」という解釈が行われていたことも重なり、事業としてはヤミ金を残して多くの業者が散ってしまったのです。

問題は、給与ファクタリングがファクタリングの名前を冠していることです。メディアを通して近頃もたらされた給与ファクタリングに対するイメージは最悪で、ファクタリングそのものに対する印象まで悪化しています。

そもそも給与ファクタリングはファクタリングではありません。つまり、悪徳業者のとんだとばっちりを受けたのです。ファクタリングは、もともと売掛債権を扱い、給与ファクタリングはただの給与です。給与は会社から徴収する債権などではないため、給与ファクタリングの無理な解釈は破綻し、ただの貸金業として取り締まられる立場です。
お銀
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給与ファクタリングは違法判決が出ている

給与ファクタリングにはすでに裁判所から貸金業として認定しており、給与ファクタリングはただのヤミ金(違法な貸金業者)と扱われます。民事でも利用額を含めて返さなくても良いという判断が下されています。ヤミ金に借りたお金は返さなくても良い決まりになっているためです。今後、利用後の支払いを拒否するケースが増えるでしょう。

給与ファクタリングの手口

給与ファクタリングでは、会社を債権を回収する相手として捉え、給与が債権そのものにして会社員や役員と契約します。給与は債権と同じ扱いで利用者から給与ファクタリング業者に支払いがされなかった場合は、会社に連絡をして回収を迫るという手口を使います。そのため、業者は利用者に対して契約時に会社情報に関するいくつかを開示するように要求します。例えば、給与明細(口座履歴)や社員証、会社の電話番号などです。個人の携帯番号に連絡がつかない時は、会社に連絡して督促を実行します。

助さん
助さん
会社に連絡が来ると困る人が多い気がします。経営者ならまだしも社員には上司や人事など、評価する人が上にいますし、給与ファクタリングを利用したことが知られたら大変かもしれません。
当然、会社に知られた利用者は立場が悪くなるため、支払うように脅迫された状態に陥ります。これはファクタリングの悪徳業者に比べても悪質な給与ファクタリング業者が直接的かつ実行的な手段で取り立てを行うものです。
お銀
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ファクタリングの怪しいイメージを拭い去ろう

これまでファクタリングの怪しいイメージについてその原因や関連する給与ファクタリングの事例などを紹介しました。どれもファクタリングのイメージや価値を損なうものが多く、本来のファクタリングとはかけ離れた取引や利用者トラブルが原因です。

資金繰りの厳しい会社にとってファクタリングはキャッシュフローを改善する手段として機能するはずが、世間の悪いイメージにより利用が積極的に行われず、最終的に悪徳業者に引っかかるような状況を生み出してしまいます。それを防ぐためにはファクタリングの怪しいイメージを拭い去り、優良業者を利用するために、悪徳業者を見極める目を持つことが必要です。資金調達に不安がある会社や売掛金の期日まで待てない経営者はファクタリングの利用を検討しましょう。